カーボンニュートラルの、
真のソリューションパートナーを目指して。(3/3)
お客さまに伴走支援するエネルギーソリューションをスタート
NGK株式会社 大津 武嗣(執行役員 NV推進本部長、同本部CN事業開発担当), 岡田 浩一(NV推進本部 CN事業開発 エネルギーソリューション部長)
異なるプレイヤーを繋ぐハブのような存在を目指して
エネルギーソリューション事業の今後の展望について教えてください。
大津:エネルギーソリューション事業の事業化やNR-Power Labの取り組みを通して、単に技術を開発するだけではなく、それをどう社会のなかで機能させていくのかという視点が重要であると改めて認識しています。当社はこれまで、サブナノセラミックスや脱水膜といった、モノづくりの技術を軸に事業を展開してきました。そうした技術はもちろん強みですが、社会が抱える課題に対して、どのように価値を提供していくかという視点を持つこと、これは市場のニーズを捉えた製品を開発するというだけでなく、私たち自身がどの領域に価値を見出し、どのような形で関わっていくのか、どういった社会の将来像、私たちのありたい姿を描くのかという主体選択的なアプローチでもあります。
この事業は、私たちにとって新たな挑戦です。現時点ではまだ途上ではありますが、こうした取り組みを着実に積み重ねていくことで、新たな価値提供の形を確立していきたいと考えています。
岡田:再エネを基盤としたカーボンニュートラルを進めるには、それぞれ立場の異なるプレイヤーが個別に動いていては、全体としての最適解につながりにくいと感じています。そういった状況に対する試みとして、異なるプレイヤーが一堂に会し、それぞれの取り組みや課題を共有しながら議論する報告会を開催しています。
先日も当社へ発電事業者や電力小売事業者、地域新電力など、40〜50人程の関係者にお集まりいただき、2日間の日程で、ドイツなど海外事例の動向の共有や、NR-Power Labで行ってきた実証プロジェクトの報告、当社も参画している地域新電力の事例を中心に、実証の進捗についてご紹介しました。こうした場を通じて、プレイヤー同士のつながりが生まれたり、新たな取り組みにつながっていく動きも出てきています。
エネルギーソリューション事業は、これまでの当社のモノづくりに加えて、コトとして価値を提供していくさまざまな取り組みの中核を担うものだと考えています。これまで電力インフラに携わってきた知見や技術、蓄電池事業を通じて培ってきた蓄電システムのノウハウ、またカーボンニュートラル全体を見据えた「炭素循環のループ」に、多様な接点で技術的に貢献できる当社の強みを活かして、立場の異なるプレイヤーを繋いでいくハブのような存在、真のソリューションパートナーを目指し、挑戦を続けていきます。