「脱炭素経営」で
持続可能な社会づくりを。(3/3)
脱炭素の輪を大きく拡げ、仲間を増やしていくために
NR-Power Lab株式会社 社外取締役・リコージャパン株式会社 パブリック事業本部 GX事業部 副事業部長 出口 裕一
臨機応変な協力体制で脱炭素の輪をさらに大きく
GX事業の今後の展望について教えてください。
出口:GX事業はまだ成長の途中にある事業です。今後も企業の脱炭素への関心は高まっていくと考えていますので、やがてリコーグループの大きな柱となる事業に発展していくと思っています。より多くの企業様の脱炭素経営を支援することで、さまざまな知見を蓄積し、お客様と一緒に課題を考え、解決していく姿勢をより磨いていく必要があります。
そうした状況の中で、さまざまなパートナーと協働するプロジェクトも始まっています。例えば私たちが参画する三重県いなべ市でのプロジェクト(※1)は、民間企業と市が出資して地域で再エネを作り、市内全世帯へのグリーン電力の供給を目標に、災害時にも停電しない街を目指す全国的にもモデル事業となりうるプロジェクトです。このモデルでは、再エネ導入・エネルギー制御と同時に電力の見える化が実装され、エネルギーの地産地消、地域内での経済循環を目指しています。
また、穴吹興産様との再生可能エネルギー事業における業務提携(※2)のように、再エネ発電とエネルギー制御、データ活用を組み合わせ、単なる電力供給ではなく、環境価値を創出しながら経済合理性も確保する事業モデルも始まっています。こうした「環境保全と利益創出を同時に実現できるモデル」を顧客ごとに設計し、今後はより高い精度で運用しながら改善を重ねていくフェーズに入ります。
このような事例を拡大、水平展開していく上で、NR-Power Labにて、日本ガイシ(現 NGK)を始めとした様々な実証パートナーと取り組んで来た事業開発の活動成果は必ず活きてくると考えています。
世界が脱炭素社会へシフトしていく中で、気候変動対策を織り込んだ企業経営が求められていますが、脱炭素は一社だけで解決できる問題ではなく、多くの企業が協力しながら進めていく必要があります。さまざまな立場のパートナーとの臨機応変な協力体制、また「カーボンニュートラル倶楽部」のような脱炭素のコミュニティづくりなどの活動も展開しながら、自社の実践から得られた環境経営の経験をお客様に還元し、脱炭素の輪をさらに大きく拡げていく、仲間を増やしていくための取り組みをこれからも続けていきます。