
「脱炭素経営」で
持続可能な社会づくりを。(1/3)
脱炭素の輪を大きく拡げ、仲間を増やしていくために
NR-Power Lab株式会社 社外取締役・リコージャパン株式会社 パブリック事業本部 GX事業部 副事業部長 出口 裕一
リコーグループが展開するGX(グリーントランスフォーメーション)事業は、これまでリコーが提唱してきた「環境経営」の理念に基づき、自社の実践を通して培った知見やノウハウを活かした、企業の「脱炭素経営」を支援するビジネスです。リコージャパンの出口氏にGX事業の概要と、NR-Power Labの研究開発の成果を同事業でどのように活用していくのか、また今後の展望についてお話しいただきました。
【関連情報】:『脱炭素・GX(グリーントランスフォーメーション) | リコー』
自社の取り組みとして実践してきた「環境経営」
リコーグループがGX事業を手掛けるようになった経緯を教えてください。
NR-Power Lab株式会社 社外取締役・リコージャパン株式会社 パブリック事業本部 GX事業部 副事業部長 出口 裕一(以下、出口):リコーと聞くと、コピー機やオフィス機器の会社というイメージがあると思います。それはその通りなのですが、実はかなり以前から「環境経営」という考えを掲げ、自社の取り組みとして実践してきた企業でもあります。
1976年、国内上場企業の中でもいち早く「環境推進室」を設置し、1995年、御殿場事業所は日本で初めて国内認証機関によるISO14001認証を取得、また日本企業で初めて2017年に「RE100」に参加するなど、私たちは環境活動において先進的な取り組みを続けてきました。
私たちの提唱する「環境経営」とは、環境保全と利益創出を同時に実現すること。例えば、環境保全活動を行う企業が、業績が良い時は活動できていても、景気が悪くなると継続できないケースがありますが、これは活動そのものがコストになってしまっているからです。そのため、環境保全と利益創出は、同時に実現しなければ持続できません。
弊社のケースから一例をあげますと、コピー機の部品点数を減らすと投入する資源量が減り、環境負荷が下がると同時にコスト削減にもつながる。このように環境保全と利益創出を同時に実現することを「環境経営」と名付けました。この環境経営を自社の取り組みとして1998年に提唱して以来、約30年間続けるなかで、たくさんの評価をいただいてきました。
そういったこれまでの経験を踏まえ、リコーグループが自社の実践を通して培った知見やノウハウをお客様に還元し、お客様の脱炭素経営を支援する事業として、GX事業がスタートしました。この10年ほどで、さまざまな企業や自治体の脱炭素経営のパートナーとして、伴走型の支援を続けています。
企業の「脱炭素・GX」は、どのようなプロセスで実現していくのですか?
出口:図を基にご説明しますと、最初のステップとして、脱炭素経営に取り組む意義と目的への理解を深めます。次にSTEP2でお客様の現状のCO₂排出量を正確に数値化し、現状を把握します。
次にSTEP3で実現可能な対策によるCO₂排出量の削減ポテンシャルを算出し、STEP4で短期だけでなく、中長期を見据えた脱炭素ロードマップの計画作成を行います。
次のSTEP5ではいよいよ実行です。ロードマップに基づいたCO₂排出削減の各施策を実施していきます。実施後、STEP6でしっかりと効果を把握し、結果を情報開示することで企業価値向上へつなげます。
その結果を再度ロードマップにフィードバックし、ステップ4から6のPDCAサイクルを回すことで、脱炭素経営を継続的にご支援する、このような一連のプロセスで進めていきます。